琥珀へ。
君がいなくなってもう1年が過ぎたんだね。それでも、私は後悔し続けているんだ。
あの時の私は未熟だった。考え方だって子供で、『琥珀は長生きするし、まだ若いから心配ないでしょ』って思ってた。
琥珀のガンが見つかって、リンパが腫れてて、君の内蔵に大きなリンパ肉腫が出来てるって知って、驚いたんだ。自分を殺したかった。
好きだったドラマで言ってた。『犬は自分の弱ってる姿を見せない。だから気づいてあげなきゃいけない』って。
自分は気づいてあげられるって思い込んでた。ただの自己満で。結局何もしてあげられなくて。
どこかで信じてたんだよ。きっと明日には肉腫も小さくなって、治るって。ネットで必死に調べて、手作りご飯作れば治るんじゃないかって思って毎日必死に作って。でもそれも結局は自己満足だった。個々の必要な栄養素なんて、素人が分かるわけないのに、勝手な思い込みで作っては食べさせて、自分で満足して。
結局は助けられなかった。
死んでしまった。死なせてしまった。私の自分勝手な思い込みで、行動で、君の命を殺してしまった。
あんなことをしなければ、君はまだ生きていられたんじゃないか、勝手なことしないで、良いドッグフードをあげていれば良かったんじゃないか、もっと早く気づいてあげられていたら、君はまだ生きていられたんじゃないか。
君がおもちゃを持ってきた時、沢山遊んであげればよかった。沢山散歩に連れてってあげればよかった。
後悔してもしきれない。
君との思い出は沢山あるはずなのに、どの写真を見ても君が笑顔で写ってる写真は少なくて。
私のとこに来なければ、もっと幸せだったんじゃないかって思っちゃうんだ。ごめん、ごめんね。
ダメな飼い主だった。
死にたいと思っても、死ぬのが怖くて今日も生きてるの。君はもっと痛くて怖かっただろうに。
虹の橋でも君はきっと私の事を待ってないだろうな。
こんなお姉ちゃんでごめんなさい。琥珀。
もう少しで3歳だったのに、終わらせてしまった。
ごめんね。ごめんね。