
ペットの死の悲しみをコントロールできないことや死が理解できないことは、強い怒りや残酷な行動を引き起こす原因になることがあります。悲しみの果てに、あなたは怒りと不満を手当たり次第に爆発させます。とくに、怒りは外に向けて発散されたあとで処理されます。あなたに自己非難や罪悪感があれば、今度は他人に向かってその感情をぶつけるかもしれません。愛するペットが死んだとき、あなたが感じる無力感は、あなたに強い挫折感を抱かせることがあります。そのとき、あなたは自分の中に潜在していた個人的な怒りを健全な方法で処理する事を迫られるのです。
人は怒りの処理方法をよく間違えます。あなたの腕の中で特別な絆で結ばれていたペットの命が突然絶たれてしまうのです。ペットの死は、あなたにとってこれまでの人生で味わったことの無いような狂おしい体験です。愛するものに先立たれるという悲しみの激情ほど、厄介な怒りはありません。争いごとや環境問題を解決することより、ずっと大変な感情を味わうことになるのです。
愛をこめて世話をしたペットが死んでしまったことに憤りを感じるのは異常なことではありません。ペットの世話をするというあなたの役割は終わってしまうのではなく、ただ天使となったペットとの新しい関係に移行しただけなのです。
あなたの怒りはそれまでの死に対するあなた自身の考え方に基づいたものです。霊的現実では死は人生の続きであり、人生を処理してしまうものではありません。死は、すべての創造物や肉体を持ったすべてのものはは脆く、わずかな時間だけ存在するということを、あなたに思い起こさせてくれるものです。