
人と動物はいつから共に生活をするようになったのでしょうか。古代の文明によって描かれた壁画などには、人間の食事や狩りの光景に動物達と寄り添っている姿が描かれています。
エジプトの絵画や彫像にも、人間が動物達に寄せる愛情がしっかりと表現されています。
古代の人間はまわりの動物に仕事を与え、愛情をもってその関係を築いてきました。今、私達のまわりにいる動物達は、私達の祖先と日々の暮らしを分かち合ってきたのです。これからも動物達は人間と深く関わって生きていくことになるでしょう。
人間と動物の関係は偶然に出来上がったものでしょうか。両者の関係は、人類と地球の野生動物に共通した自然のプロセスの一環なのです。人間と動物は神聖な地球を分かち合う生き物として互いに向かい合って生きてきました。動物は飼い主である家族を豊かにし、無償の愛を注ぎました。
現代では、ペットに対する人間の気持ちや立場も大きく変わりました。昔のように狩猟などに動物が使われることもほとんどなくなってきました。
その一方で、動物が人間の心理面をサポートする役目を担うようになっています。現代の動物達は精神安定剤のような、家族の心を癒す仕事がメインになってきています。