
飼い主であるあなたとペットの関係と、子どもたちとペットの関係は違った絆で結ばれています。子どもは外から帰ってくると、真っ先にペットのところに飛んでゆきます。悲しい時は親友や近所の仲間やペットを探します。あなたが子どもを叱れば、子供はまずペットのところに駆けて雪、ペットに自分の気持ちを素直に訴えます。学校の友達とうまくいかないときも、ペットは子どもをそのまま受け入れ、愛と友情を与えます。
家であなたが働いている時も、ペットたちはいつも安堵の波動を送ってくれているのです。私たちは子どもがペットと共に成長してゆく過程を通して、たくさんのことを学び取ります。子どもはペットとの関係から責任や自尊心を学びます。これが子供の人生に対する態度と個性の発達に良い影響を与えます。子どもは大人が抱えるさまざまな問題に影響を受けながらペットの世話をし、ペットと一緒に自由と無垢な心を分かち合うのです。
ペットが死んだとき、子どもの悲しみを大人が素直に受け取れないことほど恥ずべきことはありません。子どもの素直な混乱状態をたいしたことではないと茶化したりすることは、子どもを苦しめ、ネガティブな感情を植え付けてしまう原因となります。
大人である私たちは、深い悲しみから子どもたちを保護する事が大事です。子どもにとって、何かに耐えたり問題を処理する事は、年齢的にも難しいものです。大人は仕事場や家庭の雑事、人間関係の悩み、たくさんのスケジュールに追われて混乱しています。子どもは心から愛情を求め、理解してほしい、大切にしてほしい、関心を示してほしいと切実に願っているのです。ところが、大人は必死になっていて、子どもが求めているものを与える暇もありません。忙しさに追われて愛を与えることすら忘れがちです。
私たちは、死に関して子どもが投げかける質問に、適切にこたえることが出来ません。人やペットの死に出合うと、気が動転したり、苦しんだりするものです。あなたの子供の年齢がいくつであれ、遅かれ早かれ、子どもは死の体験と向かい合う事になるでしょう。あなたはどうやって、子どもたちに死を説明しますか?子供に不安を感じさせないように、どうしたらうまく死について説明してあげられるでしょうか。
親、そして大人である私たちは、死に関する知識や体験を積極的に分かち合わなくてはなりません。これは当然の義務だと考えます。
あなた自身が死に関して処理しなければならない問題があるときには、子どもにうまく死を説明することが難しい場合があります。子どもの前だからといって泣いたり、悲しんだりすることを抑えてはいけません。人を思いやるためにも、他人の感情には敏感な方が良いのですから。子どもが素直に物事を受け入れ、元気はつらつと暮らしを楽しんでいる姿を見ることが一番でしょう。もっとも大切なことは、あなたが嘘をついたり、子どもが関心を持っていることや子どもの質問を無視しない事です。子どもにあなたの感情をそのまま話してあげてください。ペットの死が辛くて泣いている時、どうして泣いているのか子どもに尋ねられたら、じっくりと時間をとって説明してください。これを避けると、子どもはあなたから引いてしまいます。両親は自分のせいで取り乱していると感じてしまうかもしれません。