
ペットが死んで深い悲しみに打ちのめされているあなたにとって、この時期はペットの死とあなたのみじめな思いにあらゆる意識が集中することでしょう。あなたの中にあったはずの強さもまったく消えてしまったような状態で、厳しさに精一杯耐えているのかもしれません。過ぎてゆく時間の中でさえも、悲しみは容赦なく追いかけてきます。あなたは永遠にこんな状態が続くのかと思う事でしょう。これが落ち込みです。
落ち込みは、ペットの死を慎む期間のもっとも厄介な段階です。あなたは色々な種類の落ち込みの感覚を体験するかもしれません。肉体の疲労感、面倒をみてもらえないときに起こる欲求不満、希望や願いも持てずに、やる気十分ではつらつとしていたのに元気が出ない、集中力が無い、人生に孤立してしまった状態、一人になりたい、消えてしまいたいなどと思ったりします。
突然、今までの自分が無価値な存在に思えます。まるで奈落の底に引っ張り込まれるような絶望感があなたを出入り口の無い場所に閉じ込めてしまうような感覚にします。ほとんどの人が落ち込みに苦しむ時期を体験します。人によって程度は違いますが、ある人は溺れかかっているかのような苦しい感情に見舞われます。罪悪感も人を窒息させるパワーを持つ反応です。落ち込みには、もはや感情を感じさせる刺激すらありません。そのうえ、怒りさえありません。心が空っぽになってしまうからです。
落ち込んだり、憂鬱になったときに助けが必要だと認めることは、決して恥ずかしい事ではありません。必要だと感じたら、ペットロスのサポートをしてくれるグループやカウンセラーを探してください。動物病院の獣医にも、ペットの事や自分の気持ちを離してみることです。ペットロスをサポートするグループの情報や、信用できるカウンセラーを探してもらうのもよいでしょう。長く厳しい旅のように思える落ち込みの期間ですが、ゆっくりと解決に向かいます。いきなり訪れた辛い現実ですが、心をリラックスさせるためにも、静かに座って目を閉じて瞑想するチャンスを受け入れてください。あなたは再び感情的な強さを取り戻し、バランスのとれた見方ができるようになることでしょう。そして悲しみの底からだんだんと浮上し、再び元気に生きる勇気を手にすることが出来るのです。