
ある心理学者は、極端なペットへの依存、またはペットに独占的な愛情を示す人の行動には問題が有ると指摘しています。極端なペット愛好家は動物に対して深い安心感を抱き、逆に人間関係では孤立状態になってしまうことがあるようです。
現代社会において、人間同士が圧迫感や脅迫感を与え合うことがあります。他人に非難されればされるほど、自分とペットが作り出す別世界に閉じこもってしまいがちです。一般の人々はこのようなペット依存症の人に「精神障害者」のレッテルを貼ってしまいます。
ペットを大切にし、人と同じように接することはよいのですが、人間関係の摩擦から逃れるためにペットを可愛がり、社会的な役割を与えてしまうのはあまりよくありません。動物にヒーラーの役をさせる前に、個人の問題をしっかりとみて解決するのが先決でしょう。
人生をうまく生き抜くためには、まず自分が社会という大きな構造の中の一人だということを見失わず、他人とのいい関係を保つ必要があるのです。ペットの動物と一緒に世捨て人のような暮らしをしてきた飼い主にとって、ペットが死んでしまった時の悲しみは計り知れないものとなることでしょう。