
可愛がっていたペットの死、その日を境にあなたの暮らしはがらりと変わってしまいます。あなたとペットとの共同生活が大きく削ぎ取られ、ショックで目の前が真っ暗になり、孤独感に襲われます。人生が虚しくて意味のないものに変わってしまったようにも思えます。
この状態がエスカレートすると、世の中の全ての物があなたの心と体を揺さぶり、大きく圧力をかけているように感じます。数か月もの間にこのような状態が続く人も有りますが、異常ではありません。しかし、落ち込み状態がひどく、悲しみもゆるんでこなければ、プロのセラピストや慎みのプロセスを専門とするグループを訪ねて十分なケアを受けてください。悲しみが長く続くような場合は、明らかに問題解決に立ち向かうパワーが不足しているからです。
死を慎むプロセスには不信、怒り、孤独感、罪悪感、憂鬱がつきものです。こうした感覚は必ずしも順番にやってくるとは限らず、自然発生的に表面に浮上してくるものなのです。つまり、死を慎むプロセスは非常に個人的なもので、反応の仕方もそれぞれ異なります。だから悲しみの時期には個人差があり、特定する事は出来ません。
人間はそれぞれ内に恐れを秘めています。ただ一つ、心にしっかりと留めておいてほしい事は、ペットの死を嘆き悲しむことは極めて正常なことだという事です。