
台風や集中豪雨、竜巻、そして日本において最も注意しなければならない天災、地震。
そんな災害に見舞われた時に、私たちは本当にペットを守り切れるのでしょうか。3.11の被害を受け、人々の被災することに対する危機管理意識はかなり向上され、どこの家庭にも保存食や水などは貯えられていると思います。
もし本当に被災してしまった時にペットがどうなるのか、しっかり確認しておくべきです。天災が起きた場合、人間は勿論、ペットたちもパニックになります。そしてそこから逃げ出して行方不明になるペットも多く、そうしたペットがあとから飼い主さんと再会できるケースはとても少ないのです。
阪神大震災のときには、飼い主が意図的にリードを離し、犬たちを逃がした人がたくさんいました。そうしたペットたちは動物救護センターに保護されたとしても、新しい飼い主に引き取られたり、元の飼い主に戻されるケースは決して多くはありませんでした。多くの動物たちは、行き場が無く殺処分されてしまったのです。
また、保護されなかったペットは2~3週間で野生化してしまい、とても保護できる状態ではなく、そうしたペットは捕獲のあと、殺処分されることが多かったようです。
天災が起きた場合、ペットは自分の元から放さないようにしましょう。万が一、ペットが逃走してしまっても身元がわかるように、ネームタグをつけておきましょう。
被災地では人もペットも避難所生活を強いられることがほとんどです。避難所にはペット同伴不可のところも多く、離ればなれで生活をしなければならない場合があります。ペットは普段から色々な場所に連れて行き、人や他の動物に慣らしておきましょう。食事も好き嫌いをなくしておきましょう。
天災に対して必要以上に危機感・不安感を募らせることはありませんが、対岸の火事と思わないことが、何よりもペットロス予防に繋がるのではないでしょうか。