
アンチエイジングという言葉があります。日本語にすると「抗老化医学」だそうです。実は全ての生き物は、生まれた瞬間から「死」に向かって歩み続けています。この世に生れ落ちた瞬間から老いていくのです。
それが生き物の定め、だからこそ、終点に向かって「どう歩いていくか」がとても大切になるような気がします。
たいていの方は、ペットはいつまでも子どもだと思っています。でも実際は、ペットは私達よりも寿命がとても短く、人のおよそ4倍のスピードで成長し、老化していきます。そのことを実感している方がどれくらい居るでしょうか。
犬や猫などは、7歳でシニアと言われます。でも、7歳になってからアンチエイジング対策をとるよりも、少しでも早く対策を取っておいたほうがペットにとって良いはずです。
それは飼い主の心に対しても同じです。ペットが元気なうちに、ペットロスにならないような心がけをしておく。
ペットをいざ家族として迎え入れる時って、そのペットを失った時の事はほとんど考えられていないのが実情です。それは、ペットを飼いたいという気持ちにさせるペット雑誌やTVなどでは、ペットの可愛らしさのみクローズアップされ、死はタブー視されているからです。
ペットの「死」はやがて訪れます。それもたいていの場合、私達の「死」よりも数段早く。そのことに正しく向き合うことがペットロスを乗り越えるための基礎として重要なことだと思います。