生活環境の向上や医療の発達のおかげで、犬の寿命はどんどん延びています。しかし、人間より早く老化する事に変わりはありません。 人の年齢に置き換えると、犬は最初の1年で17歳となり、次の1年で22~23歳に成長し、その後は1年ごとに人間での4年分ずつ年をとっていくといわれています。
寿命は、大型犬になるほど短くなる傾向があり、老化も早まります。愛犬がいつまでも元気に過ごせるように、飼い主になにが出来るのか、老犬ライフについて考えてみましょう。
老化はゆっくりと確実に進行し、いつか飼い主が気付く日がきます。一般的には視覚→聴覚→嗅覚の順に衰えるといわれていますが、筆者の愛犬は聴覚が最初に衰えている事に気付きましたし、犬の個体差により様々です。
老化に気付くポイントはいくつもあり、腰周りの筋肉が落ちてきた、お腹がたるんでいる、白髪が生えてきた、歯が抜けた、目が濁ってきた、大人しくなった、つまずく事が増えた、名前を呼んでも反応しない(聞こえていない)、などが代表的な気付きポイントです。
老化そのものを止めることはできませんが、進行を遅らせることは出来ます。愛犬の老化に気付いたら、世話のやり方を変え、愛犬の体調に合わせてあげることで老化の進行をゆるめてあげましょう。 下痢をするなど消化機能に衰えがみられたら、消化のいいフードに替えてみる。愛犬が太ってきたら、脂肪分が少なめのフードに替えてみる。足元がふらつくなら、床に滑り止めのマットを敷くなどの対策をとりましょう。
愛犬の老化度チェック
ここでは簡単に出来る愛犬の老化度チェックテストを紹介します。一つでもYESに当てはまったら要注意です。食事や環境を見直していきましょう。
- 体型が変わってきた
- フケが出る
- 口がくさい
- 目が白く濁ってきた
- いぼが出来た
- 抜け毛が増えた
- お尻が小さくなった
- 白髪が目立ってきた
- あまり遊ばなくなった
- 立つのに時間が掛かるようになった
- 触られるのを嫌がるようになった
- 息が切れるようになった
- 物にぶつかるようになった
- おもらしをするようになった
- 後ろ足だけ歩幅が狭くなった
- 呼ばれても反応しないことがある
- おしっこが赤っぽい
- おしっこが濁っている
- おしっこがいつもと違う匂いがする
- おしっこがちゃんと出きっていない
- おしっこの回数が増えた
- フンがちゃんと出きっていない
- フンがいつもと違うにおいがする
- フンに消化されていないものが混じっている
- フンが赤または黒っぽい
- フンがゆるすぎるまたは固すぎる
- フンに粘液が混じっている