愛犬が老いてきたら、散歩など運動の機会が多い若い頃より、入浴の回数を減らしてもいいと思いがちです。しかし、実際は排泄物などで体を汚したりしがちになり、入浴の機会は増えてきます。しかも、若かった頃よりも体の負担が大きく、注意点がたくさん有ります。
入浴介護の基本は、愛犬が疲れる前に手早く済ませることと、浴室で事故がおきないように注意することです。また、皮膚疾患がある子には熱いお湯は使わないなど、症状にあわせた気をつけるべきポイントも把握しておきましょう。
ふらつく子は支えながら洗う
入浴に時間がかかると体力を消耗しますので、準備を整えて、スピードアップを心がけましょう。滑りやすい浴室の床には、バスタオルなどを敷いておきましょう。また、入浴前の事前準備として、シャンプーをお湯に溶いておいたり、ぬるま湯を大き目のタライに溜めておき、必要な量だけさっと流せるようにしておきましょう。
立っていられない子は部分浴をさせる
足の踏ん張りがきかなくなって、長く立っていられなくなったら、部分浴をメインにしましょう。ウンチが気の間に入り込むとふき取るのは難しいものです。排泄物で体を汚したときは、タライなどにお湯を張って座らせ、汚した部分だけを手早く洗って清潔にしましょう。全身浴よりもスピーディーに洗えて、体力的にも楽なのが特徴です。
お風呂に入れられないときは体を拭いてあげる
体力の無い子や大型犬は、体を拭いて清潔にしてあげるのがおすすめです。蒸しタオルで拭くだけでも綺麗に出来ます。体を拭く時は毛の流れに沿って行いましょう。蒸しタオルは濡らしすぎないように注意しましょう。