老犬になると生殖器の働きが低下し、ホルモンのバランスが崩れてきます。免疫力の低下も重なって、細菌に感染しやすくなっている為、病気にもかかりやすくなります。また、生殖器には腫瘍もできやすいので、注意が必要です。
生殖器の病気予防として、去勢や避妊手術がありますが、老犬の場合は体力面でリスクが高く、体に不具合が出てくる危険性もあります。また、既に手術を受けていても病気にかかることが有ります。
老犬がかかりやすい生殖器の病気
子宮蓄膿症
子宮に膿がたまる病気です。発情期後も卵巣からホルモンが出続けると感染しやすくなり発病します。症状は、多飲多尿、発熱、嘔吐、腎不全、腹膜炎などです。早期発見を心がけましょう。
前立腺肥大
去勢していない老犬のオスの約半数は雄性ホルモン成分バランスの変化が原因で前立腺肥大になります。周囲にある直腸や尿道などを圧迫し、便秘や排尿困難などの症状が出ます。去勢したオスが前立腺肥大の場合、前立腺ガンの恐れがあります。