老犬になると免疫力や新陳代謝が低下し、皮膚病にかかりやすくなります。特に注意したいのは、脱毛、皮膚が赤みや黒みがかってくる、痒がる、膿が出るなどです。
皮膚の病気といってもその原因は様々で、寄生虫や真菌が引き起こす皮膚病や甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症などホルモンの病気の影響で起こるものがおおく見られます。症状が現れたら、皮膚を刺激する熱いお湯での入浴は避け、ぬるめのお湯を使うなどの配慮が必要になります。
予防のポイントは、皮膚を清潔に保つことです。ブラッシング、シャンプーを心がけ、ノミなどを寄生させないよう予防薬を使用する事も大切です。
老犬がかかりやすい皮膚の病気
皮膚真菌症
真菌とは糸状菌や酵母菌のことです。皮膚の角質層や毛、爪で真菌が増殖すると、脱毛やフケなどの症状が出ます。耳などの粘膜で増殖した酵母菌は痒みや褐色の汚れを生じ、炎症を起こします。酵母菌は皮膚炎の患部にも増殖します。
毛包虫症/アカラス
アカラスは毛穴の中に住む寄生虫の事です。少数寄生しているときは症状が出ませんが、免疫力が低下すると、増殖して皮膚炎を起こします。甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症などの持病が有るとかかりやすくなります。