美しいフォルムとともにキラキラと輝く被毛が特徴的な猫です。この独特の被毛はアグーティタビーまたはアビシニアンタビーと呼ばれています。ティッキングという色の層が毛に入っており、光が当たると屈折や反射をおこし、体の動きと共にきらめくのです。
古代エジプト時代は、猫は女神バステトの化身とされて人々に崇められていました。その頃の美術品などに刻まれた猫の姿は、どれもアビシニアンに似ているようです。そんなことから、エジプトで崇拝されてきた猫はアビシニアンではないかと考えられています。
そんな猫がヨーロッパに連れてこられたのは、アビシニアに赴任していたイギリス軍人が、1868年に帰国する際、1頭の猫を連れ帰ったことが最初だという説があります。