古代のシャムは、現代のシャープなシャムとは印象がかなり異なりますが、東洋の猫らしい、力強さや生命力を感じさせる猫でした。そんな古代のシャムを目標としたタイは、フォーリンタイプのボディでポインテッドの短毛、後頭部が丸く、楔形のマズルが突き出ているのが特徴です。美しいグラデーションのコートは、シルクのようになめらかな手触りで、大きな目はサファイヤブルーで神秘的です。
世界中のシャムのブリーダーの中から分岐し、昔ながらのシャムを目標とするグループが現れたのが1950年代のこと。アメリカとヨーロッパにキャットクラブが出来たのは80年代のこと、そしてTICAの公認を受けるまでになりました。西欧のものとは魅力を異にしたエキゾチックな雰囲気の猫を復活させて、存続させることに大成功したのでした。