被毛をよくみると、地の部分は淡い色で、スポット部分は濃くティッキングが施されているのがわかります。アビシニアンのティッキングに由来するものでしょう。また、ブリーディングにはアメリカンショートヘアも導入されていましたが、オシキャットのスポットは、マッカレルタビーが途切れたように並んでいます。
大き目のからだはがっしりとしていて、動きは機敏かつエレガントです。野生的な模様と相まって迫力があり魅力的です。顔立ちもまた、しっかりとした顎や、目のマスカララインがワイルドで力強い印象です。しかし、性格はいたって物静かです。
オシキャットの名前は、オセロットという中南米に生息するヤマネコにちなんでつけられました。ヒョウのような美しい模様が、オセロットを彷彿とします。1964年、アメリカのバージニア・ダリーという人が、ティックドポイントのシャムを作出しようと、シャムとアビシニアンを掛け合わせます。その生まれた子猫の中に、金色のスポットを持った1頭を見つけたことが始まりでした。偶然から誕生したスポット模様でしたが、その美しさは、開発の方向性を変えるのに十分なほどでした。