もともとはシャムでしたので、顔つきや体型、性質のどれをとってもシャムと変わりがありません。細い体や繊細な性格もそのままです。ポインテッド、セピア、ミンク以外のすべてのコートが認められていますので、カラーとパターンのバリエーションは実に豊富です。また、後から公認を受けた長毛版であるオリエンタルロングヘアの被毛もまた細くて滑らかです。柔らかな日もうに体全体を包まれ、特に尾の部分はふさふさとゴージャスで、短毛版をいっそうドレスアップさせたような印象です。
シャムがまだ世界に広く知られる前は、シャムにはあらゆるカラーバリエーションがありました。しかし20世紀に入って、品種として公認されると、シャムといえばポインテッドと限定されてしまいます。そしてポインテッド以外は、いつしか淘汰されようとしていました。そんな中、1950年代に入ると、ポイントの無い真っ白なシャムを作ろうとする試みが始まりました。こうして誕生したのがオリエンタルショートヘアです。